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MSーJapanに登録を断られたとのネット上の書き込みを見かけます。
私は実際にMSーJapanに登録し、税理士法人に転職することができたので、『キャリアアドバイザーから登録を断れることがあるの?』と正直驚きました。
MS-Japanから登録を断られた理由はわかりませんが、次の2点が関係していると私は予想しています。
- 店舗が首都圏・東海圏・関西圏にしかない
- 転職が決まった場合の一人当たりの成約単価が低い
この記事ではMS-japanに断られた理由を5つを挙げて、その解決策を3つ解説します。
さらに、MSーJapanの担当者の方から聞いた内容を踏まえて記事を書いています。
私が実際にMS-Japanを利用して転職に成功することができました。
MS-Japanのメリットは、転職先の税理士法人の内部事情にとても詳しかったことです。
またキャリアアドバイザーの対応はとても丁寧でした。
MS-Japanのキャリアアドバイザーに断られたのはなぜ?

MS-Japanのキャリアアドバイザーは、転職希望者を転職させるために時間と手間がかかっている
MS-Japanのキャリアアドバイザーは転職希望者に対して相当な時間をかけています。
私はキャリアアドバイザーに登録し、以下のサービスを受けました。
- 転職希望者との個別面談
- 履歴書や職務経歴書のチェック
- 履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイス
- 面接の前に面接担当者や聞かれる質問をまとめてメールしてもらえる
- 面接当日に転職先の会社が求める人物像について電話で連絡してもらえる
- 採用担当者との年収の交渉
- 採用担当者との入社条件の調整
キャリアアドバイザーは転職希望者を成約させるために10時間以上の時間を使っています。
キャリアアドバイザーの時間単価が3,000円だとしたら、300,000円以上かかっていることになります。
転職希望者が転職できないまま滞留している状態だと、会社としては赤字が垂れ流しになっている状態です。
さらに、上場している転職エージェント会社の転職者一人当たりの成約単価を比較した場合、MS-Japanは単価が低いです。
【上場エージェントの単価比較】
◆JACリクルートメント:238万円/人
◆アクシスコンサルティング:440万円/人
◆フォースタートアップス:350万円/人
◆MS-japan:171万/人
うちはMS以上JAC未満という感じでした。— 石神大輔【IT部門の人材紹介責任者@PasonaCareer/毎日更新】 (@gami0507) June 8, 2023
JACリクルートメントの成約単価は、MS-Japanの1.4倍になります。
したがって、MS-Japanは、上場している転職エージェントの中で売上が低い方だが、キャリアアドバイザーの手間はかかっている状態です。
そうなると税理事務所の勤続経験がある転職希望者を優先に扱うことは理解できます。
MS-Japanは未経験者に厳しい
MS-Japanは未経験者は登録できないという話がネット上でありました。
未経験者だと本当に登録できないのかMS-Japanの担当者の方に直接聞いてみましたところ、次の回答をいただきました。
『実務経験のない科目合格者や、簿記二級を取得している人であれば、未経験求人はご案内できますし、資格がない場合でもご紹介可能です。』とのことでした。
実務経験がない場合、税理士試験の科目合格や簿記二級を取得して、本当に税理士事務所に勤務したい熱意を形にする必要があります。
簿記は級ごとで次のように分かれています。
- 簿記三級 個人事業主の経理
- 簿記二級 中小企業の経理
- 簿記三級 上場企業の経理
税理士事務所のお客様の9割は中小企業ですので、簿記二級は必須になります。
ホームページで実際に次の記載がありました。
Q:弁護士・公認会計士・税理士などの資格がないと登録できませんか?
A:もちろん資格をお持ちでない方もご登録頂けます。
MS-Japanのホームページより引用
基本的に実務経験を有しておられる方がほとんどです。
これを見ると基本的に実務経験者に登録してほしいと考えているように思います。
私は、過去に営業の仕事をやっていましたが、営業に向かないと思ったため、経理の仕事に転職したことがあります。
経理の仕事は全く未経験のため、転職エージェントを利用しました。
しかし、50社以上応募して1社も内定を得ることが出来ませんでした。
結局、転職エージェントの紹介ではなく、叔父のコネで一般企業の経理に就くことができました。
未経験で一般企業の経理職や会計事務所へ転職するのは、とても難しいです。
転職エージェントは、転職希望者の転職先が決まらないと売上にならないので、成約にしくい未経験者は利用をお断りする可能性があります。
因みに、MS-Japanのホームページ上に実際に転職に成功した利用者の業界経験年数のグラフがありました。

未経験者を含む1年未満の利用者は全体の8%しかいません。
逆に一番多いのは10年以上で全体の39%になります。
税理士法人や税理士事務所においては、実務経験が非常に重要なことがわかります。
結論として、未経験者は税理士科目合格や簿記二級の資格を取得しなければ、転職エージェントの利用をお断りされる可能性があります。
業界経験1年未満でMSーJapanを使って転職を成功した人は全体の8%しかいない
転職回数が多すぎる
転職回数が多いと登録を断られるのかMS-Japanの担当者の方に直接聞いてみましたところ、次の回答をいただきました。
『転職理由がポジティブややむを得ない理由であれば、それらを考慮して紹介いたします。』
私は転職エージェントのビジネスの仕組み的に転職回数が多い方は登録を断られる可能性があるのではないかと思います。
募集企業は当然に長く働いてくれる方を採用するために、転職エージェントに対して高い手数料を支払っているわけです。
転職希望者が募集企業に入社した場合、募集企業は年収の30%から35%を転職エージェントに手数料として支払う必要があります。
さらに、転職希望者がすぐに退職した場合には返金制度があります。
- 1か月以内に退職した場合、紹介料金の約8割が返金
- 2か月以内に退職した場合、紹介料金の約5割が返金
- 3か月以内に退職した場合、紹介料金の約2割が返金
- 3か月経過後に退職した場合、1円も返金されない
転職希望者が1か月以内で退職した場合、転職エージェントは紹介料金の8割を返金しなければなりません。
キャリアアドバイザーの苦労が無駄になってしまいます。
また、転職エージェントは募集企業との間に信頼関係があります。
転職エージェントは募集企業に年に数回訪問して、募集企業の人材についての相談に乗っています。
転職エージェントが紹介した人材がすぐ退職してしまった場合、募集企業との関係が気まずくなります。
因みに、MS-Japanのホームページ上に実際に転職に成功した利用者の転職回数のグラフがありました。

これを見てもわかるように転職回数が5回以上というのは全体の16%ですので、非常に少数派です。
結論として、転職希望者の転職回数が多すぎる場合には、転職エージェントの利用をお断りされる可能性があります。
転職回数が増えれば増えるほど、転職に成功できる可能性は低くなっていく
年齢に応じた経験が積み上がっていない
MSーJapanの担当者に確認しましたところ『年齢により登録できないことはない』とのでした。
但し『年齢に応じた経験が無ければ紹介できる求人数は少ない』とのことです。
こちらのグラフは、ホームページに記載されていたものです。

これを見ると60代でMSーJapanを利用して転職に成功した人はいません。
また、MSーJapanのサービスの質問集の中に次の記載がありました。
Q:サービスを利用するにあたり、年齢制限はありますか?
A:年齢制限はございません。
MS-Japanのホームページより引用
しかし、ご年齢やご経歴、ご志向等により求人のご紹介にお時間がかかる場合や、ご紹介が難しい場合もございますので、ご了承頂ければと思います。
結論として、年齢、実務経験、本人の志望動機の総合的な判断で登録をお断りする可能性があるということですね。
上記のグラフを見て驚いたのが、40代と50代の合計が全体の56%を占めていることです。
昔は転職について35歳限界説があったのですが、人口減少に伴って転職者の年齢には限界が無くなってきているように思います。
40代および50代の実務経験者にとっては年収を上げることができるチャンスはいくらでもあります。
40代や50代でも経験があれば転職に成功できるチャンスはある
転職を希望している地域が対象ではなかった
MS-Japanのホームページで、次のような記載がありました。
Q:勤務地はどこを希望しても紹介してもらえるのですか?
A:東京・横浜・名古屋・大阪・京都にオフィスを構えております為、基本的に首都圏・東海圏・関西圏が中心となりますが、日本全国、または海外などの求人も頂いております。
MS-Japanのホームページより引用
求人を紹介できるエリアは、店舗がある首都圏・東海圏・関西圏が中心とのことです。
そこでMSーJapanのホームページから税理士科目合格者を選んで、希望のエリアを色々変えて検索してみました。
その結果がこちらです。
- 北海道 10件
- 東北 15件
- 関東 546件
- 上信越・北陸 15件
- 東海 153件
- 関西 197件
- 中国 12件
- 四国 5件
- 九州・沖縄 31件
- 総合計 984件
例えば四国のエリアで働きたい場合の求人件数は5件になります。
転職希望者がどうしても四国で転職したいということでしたら、キャリアアドバイザーからもっとエリアを広げてみませんかと言われると思います。
MSーJapanの担当者の方にエリアについて聞いてみたところ、次の回答をいただきました。
『求人が多いのは東名阪、その他の地域は求人数が少ないので、希望に合った求人の紹介ができない可能性がある。』
結論として、あなたの転職を希望するエリアが首都圏・東海圏・関西圏以外なら別の転職エージェントを使った方がいいかもしれません。
MSーJapanの強みを発揮できる求人エリアは、店舗がある首都圏・東海圏・関西圏
税理士事務所未経験者がMS-Japanから利用を断られないようにする対策は?

税理士試験の簿記論か財務諸表論に科目合格する
税理士試験の科目合格を持っていれば、税理士法人や税理士事務所に転職できる可能性は上がります。
税理士を増やしたいと考えている税理士法人は、業界経験者よりも科目合格者を優先する場合があるからです。
私が一番最初の税理士法人に入社する際には、未経験でした。
但し、私は『簿記論』と『財務諸表論』に科目合格していました。
また、『法人税法』と『相続税法』の受験経験(ともに『B』判定)がありました。
私が未経験にもかかわらず税理士法人に採用された理由は、『面接に来た人の中で一番早く税理士になりそうだったから』でした。
あなたがもし税理士法人や税理士事務所未経験でMS-Japanのキャリアアドバイザーに断られるなら、簿記論か財務諸表論の受験勉強をした方がいいです。
税理士試験の科目合格が税理士法人へ転職するためのパスポートになります。
>>【体験談あり】簿財に合格してから転職した方がいいの?実務経験と資格はどっちが有利なのか税理士が解説
税理士試験の科目合格は税理士法人へ転職するためのパスポートになる
MS-Japanで経理職を希望する
あなたが税理士事務所や税理士法人での勤務経験がない場合、まず一般企業の経理職に転職するのもありです。
MSーJapanの税理士科目合格者の求人件数は912件しかありませんが、一般企業の経理・財務の求人件数は約3倍の2865件あります。


私が一般企業を薦める理由は、税理士法人の従業員は、覚えなければならないことが多すぎて未経験者だと大変だからです。
具体的に、会計だけでも次の種類があります。
- 建設業会計
- NPO法人会計
- 医療法人会計
- 一般社団法人または一般財団法人
さらに税務の仕事として次のことが出来なければなりません。
- 法人税申告
- 消費税申告
- 相続税申告
- 所得税の確定申告
- 株価評価
- 年末調整
経理の実務経験がなく、上記のことを覚えるのはとても大変です。
また税理士法人の先輩は自身が担当先の法人を20件以上抱えているため、新人に教えてくれる時間はありません。
私は経理の仕事を3年7カ月経験した後に税理士法人に入社したため、申告書の作成等の税務を覚えることに集中することが出来ました。
もし、全く未経験の状態で税理士法人に入社していたら、激務で辞めていたかもしれません。
結論として、先ず一般企業の経理職に転職するのもアリだと思います。
税理士法人の従業員は覚えなければならないことが多すぎる
そもそも別の転職エージェントを利用する
転職エージェントの求人数をこちらにまとめました。
- リクルートエージェント 約120000件
- ヒュープロ 約9000件
- MS-Japan 約5250件
- レックスアドバイザー 約4000件
- ジャスネットキャリア 約3400件
MS-Japanの求人数は約5250件です。
MS-Japanのメリットは転職先の税理士事務所の内部事情に詳しいこと

私がMS-Japanをメインの転職エージェントとした理由は、転職希望先の税理士法人の内情に詳しかったからです。
私は『離職率が高い税理士法人にだけは入社したくない』と思っていました。
自分の希望をキャリアアドバイザーに伝えたところ、税理士法人の代表が世代交代で変わったことにより、大量退職している税理士法人を教えてくれました。
また、MS-Japanのキャリアアドバイザーはとても丁寧な対応をしてくれます。
面接の前日にキャリアアドバイザーから届いたメールが次になります。

面接当日の面接官の情報や過去質問集がわかっていれば、傾向と対策が練れるので、内定をもらえる可能性が高くなります。
MS-Japanのキャリアアドバイザーはとても丁寧な対応をしていただき、助かりました。
さらに、MSーJapanの担当者に面談の方法について確認しましたところ『対面、電話、WEB面談全てで行っております。』とのことでした。
あなたが平日に残業が忙しくて、MS-Japanの店舗へ行くことができない場合には電話面談やWEB面談という方法があります。
私のMS-Japanを実際に利用した体験談の記事はこちらです。