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「自分が使っている電卓が本試験で使っていい電卓なのか知りたい」
「これから電卓を買おうと思っている どれを買ったらいいかわからない」
「電卓を左手で打てるようになるべき?」
とお悩みではないでしょうか。
実は、税理士試験の本試験で使用する電卓は、「資格の大原」や「TAC」などの大手資格学校がおすすめしているものを買う方が無難です。
この記事では以下の悩みを解決します。
- 税理士試験の本試験で使用できる電卓の条件は?
- これから電卓を購入しようと考えている おすすめの電卓は?
- 電卓は左打ちにするべき?
私は、税理士の勉強を開始してから4年で税理士になることができました。
しかし、その受験期間の中で同じ科目を2年間連続で受験したにもかかわらず、不合格になる等の失敗をしています。
その後、税理士試験に対する考え方を改めた結果、合格することができました。
上記のお悩みを解決するためにこの記事では次のことを解説します。
- 税理士試験の本試験で使用できる電卓の要件をお伝えします。
- 私が税理士試験の本試験で使った後に実務で11年以上使用している電卓を公開します。
- 右利きの人が電卓を左打ちにするべきか解説します。
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税理士試験で使用できる電卓について
税理士試験の電卓の要件
- 乾電池や太陽電池で作動する電源内蔵式のものであること
- 演算機能のみを有するものであること。紙に記録する機能、音の出る機能、計算過程を遡って確認できる機能、プログラミング入力機能があるものは使用できません。
- 数値を表示する部分が概ね水平であること
- 外形寸法が26センチメートル×18センチメートルを超えないこと
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/qa/qa05.htm#a-28
チルトディスプレイとは?
チルトディスプレイ機能とは、電卓の数字が表示されている液晶のところの角度を調整できる機能です。
チルトディスプレイ機能によって、数字が表示されている液晶の部分は、見にくいときに調整することができます。
しかし、税理士試験の電卓の要件には次のものがあります。
数値を表示する部分が概ね水平であること
ここで「チルトディスプレイ機能によって、数値が表示されている部分の角度を変えたら、概ね水平ではなくなるのでは?」と思いませんか?
税理士試験の要件には、「表示窓が極端に横に倒れるものなどは使用できません」と追記があります。
したがって、極端に横に倒れるようなチルトディスプレイ機能でなければ、使用できます。
税理士試験 電卓の使い方
電卓の機能を解説します。
①間違えて数字を打ってしまった場合、数字を消すことができます。
例えば5,829と打ちたかったのに583と打ってしまった場合、①の「→」ボタンを押すことで3を削除することができて58になります。この機能により「C」(クリアーボタン)を押すことなく、続けて数字を入力することが可能になります。
②GT(グランドトータル)⇒総計を算出したい場合に使用
棚卸商品の金額について、総計を算出したい場合によく使います。
@1,000円 × 3個 = 3,000円
@2,500円 × 5個 = 12,500円
@3,000円 × 6個 = 18,000円
GTを押すと上記の「=」の右側の金額 3,000円と12,500円と18,000円の合計額である33,500円が表示されます。
それぞれ上記の計算式の「=」ボタンを押したときに、その金額がGTに集計されています。
③M+ 表示されている数字をメモリーに足す
④M- 表示されている数字をメモリーから引く
⑤RM メモリーの中の数字を表示
上記の「M+」の合計から「M-」の合計を引いた数字が表示されます。
⑥CM クリアーメモリー
「M+」や「M-」に入れていた数字をすべてクリア(消去)することができます。
「M+」や「M-」は、掛け算と足し算が組み合わさった金額を集計する場合に使用します。
棚卸商品の金額について、総計を算出したあとに、棚卸資産の紛失した棚卸資産を@1,000円 2個を引きます。
@1,000円 × 3個 = 3,000円
@2,500円 × 5個 = 12,500円
@3,000円 × 6個 = 18,000円
「GT」を押すと33,500円が表示されます。
「M+」を押して33,500円をメモリーに入れます。
@1,000円 × 2 =2,000円 ⇒紛失した棚卸資産の金額を計算して「M-」に入力します。
「RM」を押すと31,500円が表示されます。
SHARPとCASIOの電卓はボタンの配置が違うので注意
電卓を買い替える場合は、まずメーカーに注意をしてください。
電卓を購入するときに、SHARPかCASIOを選ぶと思いますが、それぞれボタンの配置が違います。
SHARPで電卓のタイピングをマスターしていた受験生が、CASIOの電卓を使うと勝手が違うため、慣れるまでに時間がかかります。
ただでさえ受験勉強は大変なのに、電卓のことでストレスを感じていたら本末転倒です。
私の失敗談ですが、受験生時代はずっとSHARPを使っていました。
税理士になった後、電卓を買い替えようと思ったのですが、間違ってCASIOを買ってしまいました。
結局、新しく買ったCASIOの電卓は、ボタンの配置が馴染めず、他の人にあげてしまいました。
私のおすすめの電卓を公開します
シャープ電卓EL-G37は、税理士試験でも実務でもおすすめ
最初に使ってみたときに、ボタンを押す感覚がこれまで使っていたものと比べて全然違ってました。
使ってみた感想は、とにかくボタンを押し易いと思いました。連続してボタンを押す場合、早く押せると思いました。
まさに電卓を早く打ちたい人専用の電卓です。
税理士になった今でも私は、この電卓を使用しています。
シャープ電卓EL-G37はTACの受付で購入しました。
TACは税理士試験について「資格の大原」に次ぐ業界第2位です。
5科目合格者の3割以上がTAC生なので、本試験で使用することができない電卓をすすめるとは考えずらいです。
電卓に迷ったら「資格の大原」や「TAC」がすすめているものを購入する方が無難です。
とはいえ、簿記論の本試験は電卓を早く打てるかどうかは、合否に直結しません。
本試験における解き方に対する戦略が、一番重要です。
>>【税理士】TACかクレアールどっちの講座を受講した方がいいの?税理士が徹底比較します
デメリットはチルトディスプレイ機能がないこと
但し、チルトディスプレイ機能はないというデメリットがあります。
チルトディスプレイ機能がありませんので、数値の表示が見にくかった場合には、電卓の場所を変える必要があります。
実際につかっていて、チルトディスプレイ機能がないことで不便に感じたことはほとんどないです。
その他の電卓の質問に答えます
電卓は左打ちがよい?
結論としては、どちらでもいいです。
右打ちから左打ちに変えたとしても本試験の合否には影響しないと考えています。
私は右利きで、電卓も右打ちでした。
それでも「簿記論」や「消費税法」のような完答するのに時間が足りない科目も合格することができました。
確かに、左で電卓を打ちながら右で答案用紙に解答を書いていく方が合理的です。
左で電卓を打つことができるならそれに越したことはありません。
しかし、試験に合格するために重要なことは次の点です。
- 仕訳を切るスピード
- 下書き用紙をうまく活用する力
- 問題の中で得点しなければならないところと捨ててもいいところを見極める力
上記の3点について完璧にできるようになれば、電卓を左で打つことはそれほど重要なことではありません。
>>簿記論 4カ月で独学合格した3つの勉強方法+使用した教材を公開
本試験に電卓は2台もっていくべき?
本試験会場には、次の理由から電卓を2台もっていくべきです。
- 電卓を鞄に入れたつもりが忘れていた
- 電卓の反応が突然悪くなる(ボタンを押しても数値が表示されない)ことがある
電卓は、同じものを2つ購入した方がいいです。
本試験会場で電卓の一つがボタンの反応が悪くなったときに、予備の電卓を使うことになります。
別の電卓だとボタンの配置が少し違う可能性がありますので、普段慣れていた感覚と違うため、時間のロスが生じます。
>>税理士試験の直前対策や直前期の過ごし方は?本試験で1点でも多く取るための3つの対策をお伝えします。
おさらい
最後までお読みいただき、ありがとうございました。