税理士になる方法

税理士を目指す年齢はいくつが限界?40代税理士の私が解説します

2021年8月22日

「税理士を目指す年齢はいくつが限界?」

「30代や40代でも税理士を目指せるの?」

「税理士試験は合格するまでに何年かかる?」

とお悩みではないでしょうか。

実は40代以上の方でも5科目合格者はいます。

この記事では以下の悩みを解決します。

  • 税理士を目指す年齢はいくつが限界?
  • 40代、50代でも税理士を目指すことは可能?
  • 30代から税理士を目指すとして何年後に税理士になれるの?

私は、税理士の勉強を開始してから4年で税理士になることができました。

しかし、その受験期間の中で同じ科目を2年間連続で受験したにもかかわらず、不合格になる等の失敗をしています。その後、税理士試験に対する考え方を改めた結果、合格することができました。

上記のお悩みを解決するため、この記事は以下3点について説明します。

  • 税理士を目指す年齢がいくつまでかお伝えします。
  • 30代や40代、50代が税理士になるための方法や考え方をお伝えします。
  • 税理士を目指してから税理士になるまでの私の年表を公開します。

税理士合格者の年齢

税理士になるための受験資格

税理士に受験するためにも資格が必要になります。以下のいずれかの要件に該当する必要があります。

  • 学識要件 ⇒ 大学卒業者等の学歴 但し、法律学または経済学の単位が必要
  • 資格要件 ⇒ 日商簿記1級、全経上級等の資格を取得
  • 職歴要件 ⇒ 税理士事務所や一般企業の経理に2年以上従事
  • 認定要件 ⇒ 外国の大学を卒業 国税審議会の認定が必要

一番簡単でおすすめなのは、職歴要件です。

税理士試験を受けるための受験資格を得たい 4つの方法をケース別に解説

年齢別合格者数

年齢受験者数(単位:人)合格者数(単位:人)一部科目合格者数(単位:人)合格者数合計(単位:人)合格率(単位:%)
41歳以上11,3182681,0321,30011.5
36歳~40歳4,99714866180916.2
31歳~35歳5,3601588991,05719.7
26歳~30歳4,3981128981,01023.0
25歳以下3,706631,1491,21232.7
合計29,7797494,6395,38818.1
出典:国税庁HPより

私は、現実的には、これから税理士を目指す方の年齢は、30代までだと思います。

税理士試験は合格するまでに10年かかると言われてます。

上記の表で合格率を見ると36歳~40歳で16.2%でしたが、41歳以上のところで11.5%になり、4.7ポイント落ちています。

40歳までに合格することが重要であり、税理士試験は合格までに10年かかる試験であることを考えれば、10年遡って30歳が税理士の勉強を開始する年齢になります。

とはいえ、41歳以上でも合格者数(268人)があるため、本人の努力次第で官報合格することはできます。

税理士を目指すにあたってクリアすべきポイント4点

税理士を目指すにあたってポイントなるのは次の項目です。

  • 勉強時間の確保
  • 資格学校の受講料
  • 税理士事務所や一般の経理職への転職
  • 税理士補助業務の収入で満足できるか

勉強時間の確保

税理士試験の各科目別の合格必要勉強時間は一般的に以下の表になります。

科目名合格勉強時間出題内容
簿記論450時間計算100%
財務諸表論450時間計算50%/理論50%
所得税法600時間計算50%/理論50%
法人税法600時間計算50%/理論50%
相続税法450時間計算50%/理論50%
消費税法300時間計算50%/理論50%
酒税法150時間計算40%/理論60%
国税徴収法150時間計算0%/理論100%
住民税200時間計算50%/理論50%
事業税200時間計算30%/理論70%
固定資産税250時間計算50%/理論50%

5科目試験にて合格する場合には、最短で「簿記論」「財務諸表論」「法人税法」「国税徴収法」「酒税法」の合計1800時間勉強する必要があります。

税理士試験4年で税理士になった私の科目別の勉強時間を公開します

資格学校の受講料

資格学校の受講業の目安として、簿財パックの受講料を比較しています。

  • スタディング 簿財コース           59,800円
  • クレアール 簿財1.5年パック         288,000円 ※大幅値引きあり
  • 資格の大原 簿記・財表初学者一発合格パック 383,000円
  • 資格のTAC 1年簿財パック           383,000円
  • LECリーガルマインド 簿財横断プレミアム   225,500円
  • ネットスクール 簿財web講座  201,700円

税理士になるには総費用はいくら?総費用を安く抑える方法を公開

一般の経理職や税理士事務所への転職

税理士事務所への転職は、税理士試験の科目合格や実務経験が無い限り、年齢が高くなるほど難しくなります。

税理士補助者の収入

もしあなたが上場会社に勤務されている場合、転職して税理士補助者になることで年収が下がる可能性が高いです。

税理士業界は、大手の税理士法人以外は基本的に年収は低いです。

但し、独立開業すれば、年収は青天井になります。

税理士の年収は現実はいくら?補助税理士の私の年収を公開します

年齢別 税理士を目指す方法

20代から税理士を目指す場合

  • 記憶力が高い20代のうちに受験をする方が有利
  • BIG4に入社できる可能性が高い

20代から税理士を目指す場合は、受験において有利です。

25歳以下の一部科目合格率は32.7%になります。これは、41歳以上の合格率のおよそ3倍です。

26歳以上30歳未満では、合格率は23%になります。

31歳以上35歳未満になると合格率が19.7%に下がります。

私は、31、32歳の時に法人税法を毎年受験し、2回とも不合格でしたが、とにかくカリキュラムが膨大でした。

記憶力がある20代のうちに税理士を目指しておけば良かったと本当に思いました。

さらに、就職・転職の面でも20代の方が有利だと考えます。

私の感覚では、20代の税理士は、BIG4に入社できる可能性が高いように思います。

20代のうちに、世界的に有名な税理士法人で働くことは、今後の人生において、大きな経験になると思います。

【体験談あり】簿財に合格してから転職した方がいいの?税理士が解説

30代から税理士を目指す場合(私は30歳の時に税理士を目指しました)

  • 30歳~31歳 簿記論および財務諸表論に合格
  • 31歳~33歳 法人税および相続税に2年連続 不合格
  • 33歳~    中堅税理士法人に入社
  • 34歳~35歳 消費税法合格
  • 35歳~37歳 税法科目免除のため大学院に入学
  • 38歳~    税理士登録

私が税理士になるために意識したこと

  1. 法人税法と相続税法について2年連続不合格になったときに、官報合格は諦めた。
  2. 税理士法人を選ぶ際は、税理士が多く在籍しているところを選択した。
  3. 税理士に合格するまで恋愛は諦めた
官報合格を諦める

法人税法と相続税法に2年連続不合格になったとき、官報合格(5科目合格)は諦めました。

具体的には、消費税法に合格した後に、税法2科目免除の受けられる大学院に入学しました。

そこで法学の修士論文を執筆し、税法2科目の免除を受けることができました。

私は、合格できるかわからないまま税法科目の試験勉強を続けることは精神的に厳しいと感じてました。

それで、大学院で修士論文を執筆する方を選択しました。

税法科目免除制度を利用することを決めているならば、税法科目は消費税や国税徴収法を受験することをおすすめします。

消費税法の勉強方法は?初年度合格した税理士が正直に公開します

税理士が多く在籍している税理士法人に入社する

私は早く税理士になることを考えてました。

就職活動において税理士法人を選択する際の基準は、税理士資格を取得することについて前向きに考えてくれているか否かです。

多くの税理士が在籍している税理士法人ならば、従業員が税理士資格を取得することについて応援してくれると考えました。

私が最初に入社した税理士法人は、従業員数が50人でその内、税理士が10人在籍してました。

その税理士法人では、大学院に通学する際、大学院の授業に間に合うように終業時間の30分前に退勤することは認められてました。

税理士に合格するまで恋愛は諦めた

私は税理士になると決めてから恋愛を諦めました。

税理士法人に入社して気付いたのは、既婚者でお子様がいる方は税理士試験に合格していないことです。

税理士試験は、上位10%しか合格することができないです。プライベートの時間はすべて勉強時間に充てる必要があります。

家庭を持った場合には、すべての時間を勉強に充てるわけにはいかないです。

私は、税理士を生涯の仕事にしようと考えるなら、恋愛や結婚は税理士試験の合格後でいいように思います。

税理士試験のモチベーションを維持するための3つの対策を税理士が解説

40代から税理士を目指す場合

私は40代の方が初めて税理士を目指すことはおすすめしません。

税理士になることを諦めて、給料が高い経理の仕事に転職する人の年齢がちょうど40歳前後です。

とはいえ、税理士に絶対なりたいと思っている40代の方のために、税理士になる方法を紹介します。

自分が40代から税理士を目指す場合は、以下のことを行います。

  1. 官報合格を諦めて税法科目免除制度を使う
  2. 大手資格学校の通信講座ではなくクレアールやスタディングを選ぶ
  3. とにかく残業がない(少ない)会社に転職する(税理士事務所にこだわらない)

税理士になるための通信講座ですが、私は大手資格学校ではなく、クレアールを選択しました。

大手資格学校のテキストと問題集はボリュームがありすぎて消化不良になりました。

私が税理士試験の簿記論及び財務諸表論、消費税に合格したのは10年前のことですが、仮にこれから税理士試験を受験するとした場合にはスタディングを選びます。

会計科目の簿記論および財務諸表論の合格率は15%から20%の間です。

簿記論および財務諸表論は、勉強を継続することができれば必ず合格できます。

スタディングの「スマート問題集」や「勉強仲間機能」などを使って勉強を継続することができます。

スタディングの受講料は大手資格学校の受講料383,000円の2割ほどの59,800円の価格で受講できます。

申し込む時期によっては、5%か10%の割引クーポンがあり、さらに、合格した場合には1科目1万円の合格お祝い金がもらえます。

スタディング税理士講座の口コミ 税理士が無料講座を受講した感想を正直に告白します

税理士事務所は、勉強時間の確保できる残業の少ない税理士事務所を選んでください。

どうしても税理士事務所で残業が多い方は、一般の経理職に転職するのもありだと思います。

但し、税理士事務所や経理職以外に転職する場合は注意が必要です。

税理士登録するためには、一般の経理職か税理士事務所での実務経験が通算で2年以上必要になるからです。

通算2年ですので、既に2年以上の実務経験がある方ならどこに転職しても大丈夫です。その場合、税理士登録する際に2年勤務した税理士事務所に証明書を書いてもらう必要があります。

50代から税理士を目指す場合

50代から税理士を目指す場合に最大の壁が転職活動になると思います。

すでに税理士事務所や一般会社の経理職での実務経験が2年以上あれば税理士登録するのは、問題はないです。

しかし、上記の実務経験がない場合は、50代からの転職活動は、とても大変です。

一般の会社に勤務している方は、経理部への部署移動を願い出るのもありです。

これから税理士事務所に転職したい方は、もしお金に余裕があるなら、「1年間無給で働きます」ぐらいの覚悟が必要だと思います。

税理士事務所の所長が、50代を採用することのメリットを伝える必要があります。

転職する場合には、士業に特化した転職エージェントを使えば、転職に失敗するリスクを減らすことができます。

私が転職する際に利用した転職エージェントは、MSーJapanです。

私は、転職エージェントに相談することで、離職率が高い税理士法人を事前に転職先の対象から除外することができました。

実は、MSーJapan を利用する前に転職したいと思っていた税理士法人が、事業承継が上手くいっておらず、従業員の大量退職があったとのことでした。

そのような内部情報は、ホームページにも載っていない情報であり、転職エージェントしか知りえないです。

MSーJapan を利用して次の点が良かったです。

  • 従業員が大量退職しているブラックな税理士法人を教えてもらえる
  • 資産税に強い税理士法人を紹介してもらえる
  • 転職候補先に転職した人が年収いくらで採用されたのかを教えてもらえる

【体験談あり】簿財に合格してから転職した方がいいの?実務経験と資格はどっちが有利なのか税理士が解説

おさらい

記事の中では、税理士を目指すのは30歳が限界と書きましたが、40代や50代でも目標をもって努力することは尊いことだと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人

相続専門 税理士

42歳 税理士資格取得
2つの税理士法人に合計9年間勤務
過去に財産総額19億円の相続申告の経験あり
趣味は温泉巡り

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