※当サイトにはプロモーションが含まれています
「財務諸表論の理論を覚えたいけれどなかなか覚えられない」
「暗記しなければならないことが多すぎて覚えてもすぐ忘れてしまう」
「理論を暗記できたとしても応用問題が出題されると手も足もでない」
と悩んでいませんか
実は、理論の暗記はテキストの内容をぶつぶつ唱えて覚えたり、手で書いて覚える方法では、試験に合格することはできません。
実際に問題を目の前にして文章が無茶苦茶でもいいから書けるだけ書いてみること。
全く書けなくても、あれこれと頭の中の記憶を使って文章をひねり出そうとすることで記憶を定着させることができます。
この記事では以下のお悩みを解決します。
- 財務諸表論の理論について内容が多すぎて全然覚えられない
- 財務諸表論の理論を覚えてもまたすぐに忘れてしまう
- 財務諸表論の理論の応用問題が出題された場合に何も書けなくなってしまう
私は、税理士の勉強を開始してから4年で税理士になることができました。
しかし受験期間の中で同じ科目を2年間連続で受験したにもかかわらず、不合格になる等の失敗をしてます。
その後、税理士試験に対する考え方を改めた結果、合格することができました。
上記のお悩みを解決するため、この記事は以下3点について説明します。
- 効率的な理論の暗記方法を解説します。
- 答案の書き方を解説します。
- 直前期に理論問題の実力を伸ばす方法を教えます。
直前期に理論の実力を伸ばすのためには、各資格学校の公開模試を可能な限り受験してみてください。
それでは順番に解説していきます。
[toc]
財務諸表論の理論の効率的な暗記方法
- ボイスレコーダーに理論を吹き込む
- エビデンスの忘却曲線を使う
- 理論演習問題を実際に解くことが大事 (暗記+理解力)
ボイスレコーダーに理論を吹き込む
財務諸表論の基本的原則(重要性の原則や正規の簿記の原則など)については、ボイスレコーダーに自分で理論の暗記教材を音読して吹き込み、移動時間に聞いてました。
ボイスレコーダーは理論暗記ツールとして有効な投資です。
ボイスレコーダーを吹き込むのに相当時間がかかるのですが、一度吹き込んでしまえば、翌日以降、移動時間を有効活用できます。
エビングハウスの忘却曲線の考え方を理論に活用
理論暗記のやり方は、理論暗記教材を念仏を唱えるように覚えました。そして、どうしても声に出すだけで覚えられないものについては、手で書いて覚えました。
理論を暗記する上で重要なことはエビングハウスの忘却曲線のことを念頭に置いて、忘れてしまいそうなタイミングで復習をするということです。
エビングハウスの忘却曲線についての詳細はこちらです。
https://wakara.co.jp/mathlog/20201007-2
理論を暗記する時間は、あまり楽しくはありませんので、効率的に覚える方がおすすめです。
理論の演習問題を実際に解くことが何よりも重要
理論の暗記については、上記でボイスレコーダーから耳で覚える方法をお伝えしましたが、本当に重要なのは、実際に理論問題の答案練習をすることです。
理論問題に対して全くわからなくても、なにかしら自分が考えてこれだと思うものを書いてみることです。
わからなくてもすぐ模範解答を見ないで、何かしら自分の頭を使って考えてみることが重要です。
何も書けなかったとしても10分ぐらいは、これまで覚えてきたことで思いつくものを書いてみてください。
何も考えることをしないで、すぐ模範解答を見てしまったら、何も頭に残らないです。
しかし、10分ほど頭をフル回転させた後に模範解答を見れば、その模範解答を脳に深く印象づけることができます。
ボイスレコーダーを聞き流すだけでは、脳に深く刺さらないので、やはり理論の演習問題を実際に解くことが重要だと考えます。
模範解答を見た後、以下のことを行ってください。
- 重要性の原則等の財務諸表論の基本原則が、書けなかった場合は、手を動かして書き出して覚えます。
- 論点の柱をすべて書き出すことができなかった場合は、できなかった理由を突き詰める
2の論点の柱をすべて挙げられなかった場合について以下に解説します。
例えば「財務諸表論の基本原則をすべて記載してください」という問題が出題された場合に、回答としては「真実性の原則」「正規の簿記の原則」「資本取引・損益取引区分の原則」「明瞭性の原則」「継続性の原則」「保守主義の原則」「単一性の原則」になります。
もし「継続性の原則」を挙げることができなかった場合、なぜ書き出すことができなかったのかを突き詰めて考えることが重要です。
例えば書き出せなかった理由は、以下のような理由が考えられます。
- 「継続性の原則」をそもそも覚えていなかった
- 「継続性の原則」が「財務諸表論」の基本原則の中に含まれないと思っていた
1の場合は、「継続性の原則」を覚えるだけで解決します。
2の場合は、「財務諸表論の基本原則」の制度の趣旨についての根本的な理解が不足している場合もあります。「継続性の原則」の暗記は出来ていても、この原則がどのように使われるかといった制度の理解が不足していたのかもしれません。
結局のところ、暗記と理解はどちらも重要です。
直前期に理論の実力を伸ばす方法は公開模試をライブで受験すること
私は財務諸表論を独学で勉強していたのですが、理論の答案演習を20分ほど行って、出来なければすぐ模範解答を見てしまってました。
本試験まで時間がない場合、計算問題を優先するため、理論問題に対して本試験と同様に1時間の答案練習の時間を取ることはできなくなります。
本試験を想定して理論の答案練習をするためには、意識的に本試験を想定した環境をつくる必要があります。
私は、直前期に「資格の大原」や「TAC」、「LECリーガルマインドライブ」「クレアール」で公開模試を受験していました。
公開模試を受験することで、以下のメリットがあります。
- 自分が論述した答案がプロの講師に採点してもらえる
- 本試験を経験できる
独学のデメリットは、記述した理論の答案についてプロに採点してもらえないことです。
対策として、公開模試を受験して採点してもらういましょう。自分の実力を把握することは本試験に向けてとても有意義です。
特に直前期は意識的にライブで受験できる公開模試はすべて受験することをおすすめします。
本試験と同じ環境で答案練習する回数が少ない独学者にとって、公開模試を受験することは、本試験の合格に直結します。
因みに、税理士になるための通信講座ですが、私は大手資格学校ではなく、クレアールを選択しました。
大手資格学校のテキストと問題集はボリュームがありすぎて消化不良になりました。
安価な通信講座2社について「カリキュラム」や「講師の質」を徹底的に比較した記事は次です。
>>【税理士講座】クレアールとスタディングとではどっちを選べばいいの?どちらも受講した税理士が徹底比較します
おさらい
今回は財務諸表論の理論の覚え方について紹介しました。
理論の覚え方については、耳から聞いて覚える方法や、手で書き出す方法もあります。
最も重要なのは、実際に時間を取って理論の演習問題を解いてみることです。
その際は、すぐ模範解答を見ることをせず、頭をフル回転させて自分の考えを書くことをおすすめします。
本試験で、もしもわからない問題が出題された場合、何かしら論述しなければ不合格になってしまします。
そのようなときは、苦肉の策として簿記論の処理方法を書くことをおすすめします。
本試験では1点でも多くもぎ取る意識が必要です。
財務諸表論を独学で合格した勉強方法を書いた記事は次です。