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「財務諸表論に合格したい、でも大手の資格学校は、授業料が高額で払えない」
「社会人だから通学してる時間がもったいない」
「でも独学の場合、勉強の仕方がわからないし、教材を自分で選ぶのも大変」
とお悩みではないでしょうか。
実は、簿記論や財務諸表論は他の税法科目と異なり、毎年法律が変わるものではないので独学は可能です。
さらに、財務諸表論は税理士試験の他の科目よりも合格率が高いので、初学者の方が勉強を始める科目としては最適です。
- 初学者で税理士試験の財務諸表論を目指すことに決めたが、試験まで残り4カ月しかなく資格学校のカリキュラムでは間に合わない。
- 資格学校に通学するための資金がないので独学を考えている。
- 仕事が忙し過ぎて独学を考えている。
私は、税理士の勉強を開始してから4年で税理士になることができました。
しかしその受験期間の中で同じ科目を2年間連続で受験したにもかかわらず、不合格になる等の失敗をしてます。
その後、税理士試験に対する考え方を改めた結果、合格することができました。
上記のお悩みを解決するため、この記事は以下3点について説明します。
- 財務諸表論に4カ月で合格するための過去問を使った勉強方法を解説します。
- 実際に独学する際に使用したテキストや問題集、過去問題集を紹介します。
- 財務諸表論の具体的な勉強方法を紹介します。
財務諸表論は過去問対策が有効ですが、試験範囲が広いので過去問対策に加えて、5年分の過去問に含まれていない問題も解いていく必要があります。
資格学校が出版している理論問題集を解くことで、試験範囲に漏れがないようにする必要があります。
さらに財務諸表論を受験する際は、簿記論と密接に関連しているため、簿記論と同時に受験することをおすすめします。
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税理士試験の財務諸表論について
財務諸表論の概要
財務諸表とは、帳簿に記録した企業の経営成績(利益が出ているのか損失なのか)や財産状況(主に資産及び負債の内容)を、株主などに報告するための書類です。
財務諸表論とは、こうした財務諸表の作成手順や理論を学ぶためのものです。
簿記論で学ぶ会計の具体的な処理方法の理論的な背景となっているのが財務諸表論です。
財務諸表論の試験問題は、第一問と第二問は論述問題であり、第三問は計算の総合問題で構成されます。
第三問は、簿記論の第三問と同じ総合問題での出題形式ですが、難易度は簿記論の方が高いです
以下は財務諸表論の過去5年間の受験者数と合格者数、合格率を一覧にしたものになります。
年数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成28年 | 11420人 | 1749人 | 15.31% |
平成29年 | 10424人 | 3081人 | 29.55% |
平成30年 | 8817人 | 1179人 | 13.37% |
令和元年 | 9268人 | 1753人 | 18.91% |
令和2年 | 8568人 | 1630人 | 19.02% |
平成29年を除けば、財務諸表論の合格率は、概ね15%から20%の間です。この合格率はすべての税理士試験科目の中で一番高いです。
財務諸表論の難易度
財務諸表論の合格点は満点の60%です。
しかし、6割正解できれば合格というわけではないです。
実際は得点順に上から合格にしていき、合格者が受験者全体の15%から20%の間になったら合格者を打ち切りします。
合格までの必要勉強時間は500時間です。難易度は法人税法や所得税法、簿記論の次に難しいと言われています。
私の実感としては、財務諸表論は資格学校が公表しているような難易度の高い科目とは思いません。
上記の合格率の数字を見ても他の税法科目は合格率がおよそ10%前後です。
財務諸表論の合格率はすべての試験科目の中で一番高いです。特に平成29年度の本試験は、合格率29%を超えています。
私は財務諸表論が税理士試験の入り口の科目であり、税理士を志望する受験者数を増やすため、意図的に合格率を上げていると考えます。
しがたって、財務諸表論は合格率が高く、初学者が挑戦しやすい科目といえるでしょう。
財務諸表論の独学勉強方法
私の財務諸表論についての独学勉強方法
財務諸表論の勉強は理論問題と総合問題(計算)に分かれております。ここでは理論問題の勉強の仕方について解説します。
5年分の過去問を解き終えた後は、「税理士受験シリーズ 財務諸表論 理論問題集 基礎編及び応用編(TAC出版)」を毎日解いてました。
財務諸表論の範囲は広いため、5年分の過去問に含まれている問題を解いただけでは、試験範囲のすべてを網羅できません。
上記の理論問題集を勉強する際の注意点は、以下になります。
- 間違えたところはテキストに戻って念入りに復習する。
- 問題を解き終わった後に模範解答を一字一句暗記をすることです。
本来はどんな本試験問題でも対応できるようにするため、模範解答の丸暗記よりもその理論問題に対する理解力が重要です。
問題に対する理解力は、簿記を勉強する時間が増えてくれば自然と論点の理解ができるようになると思ってました。
そういった理由で財務諸表論の勉強を始めたころは、特に丸暗記にこだわり、模範解答の一字一句について書けるよう繰り返し練習しました。
私の勉強時間
私の実際の勉強時間は以下になります。
- 4~6月 一日の勉強時間 4時間
- 7月 7時間
- 8月 6時間
簿記論と同時に勉強をすすめていたため、4月から6月までは簿記論の勉強を優先してました。簿記論が安定した後、財務諸表論の勉強に注力しました。直前期は体調のことも考えて勉強時間を減らしました。
財務諸表論の独学で使用したテキストや問題集
- 過去問題集(TAC出版) ⇒ 本屋で市販されているもの
- 税理士受験シリーズ 財務諸表論 理論問題集 基礎編(TAC出版)
- 税理士受験シリーズ 財務諸表論 理論問題集 応用編(TAC出版)
- 税理士試験ラストスパート模試 財務諸表論 ネットスクール出版
- クレアールのテキストと問題集
- 大原の公開模擬試験の問題
- TACの公開模擬試験の問題
- クレアールの公開模擬試験の問題
- LECの公開模擬試験の問題
税理士になるための通信講座ですが、私は大手資格学校ではなく、クレアールを選択しました。
大手資格学校のテキストと問題集はボリュームがありすぎて消化不良になりました。
財務諸表論を独学で勉強するデメリット
財務諸表論のインプット教材は少ない
財務諸表論のアウトプット教材は多いですが、インプット教材は少ないです。
税法科目は法律の改正が毎年あるので、毎年インプット教材を買い直す必要があります。
しかし、財務諸表論は毎年の改正がないので、一度購入すればずっと使い続けることができます。
モチベーションの維持が難しい
完全独学だとモチベーションの維持が難しいです。
税理士法人で仕事をしている場合、1月から3月までの確定申告の時期には残業が多いです。
仕事から帰ってきて、勉強する気になれないです。
モチベーションを維持するためには、次のような方法があります。
- 資格学校の通学コースを利用する
- オンライン通信講座を受講して、携帯を使ってスキマ時間で勉強する
内容や合格のコツがわからない
完全独学で勉強をすると内容が理解できなかったり、試験によく出題されるところについてわからないことが多いです。
税理士試験は専門的な知識が必要とされる資格ですので、試験に出題される内容は難しいです。
資格学校の通信講座や通学講座を利用すれば、講師が内容をわかりやすく説明してくれます。
また、試験によく出題される重要なところや出題頻度が低いところを教えてもらうことができます。
会計科目の簿記論および財務諸表論の合格率は、15%から20%の間なので、税法科目と比べて高いです。
簿記論および財務諸表論は、勉強を継続することができれば必ず合格できます。
何としても税理士に合格したい方向けにQuel㈱のオンラインコーチングサービスがあります。
具体的には、税理士科目合格者や有資格者があなたと一緒に勉強方法や学習計画を考えてくれるサービスです。
詳しくはこちらの記事になります。
>>税理士試験に挫折する前にどうしても合格したい方のための対策を公開します
おさらい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
財務諸表論は初学者でも合格しやすい科目です。
ぜひ簿記論と同時受験して効率よく会計科目を取得しましょう。
>>簿記論 4カ月で独学合格した3つの勉強方法+使用した教材を公開
この記事を読んで頂いた方が財務諸表論に合格してもらえると嬉しいです。