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「税理士試験に合格するためには、学歴が必要なの?」
「税理士法人に転職したいけどFランク大学だと税理士資格や科目合格をもっていても落とされる?」
「これから税理士を目指しているけれど税理士になるためにおすすめの学部は?」とお悩みではないでしょうか。
実は税理士法人に就職・転職する際に学歴はほとんど関係ありません(※BIG4は例外です)。
この記事では次の疑問にお答えします。
- 税理士に合格するためには、学歴が必要なの?
- 税理士法人に転職したいけど学歴が低いと落とされる?
- 税理士を目指しているけれど税理士になるためにおすすめの学部は?
私は、税理士の勉強を開始してから4年で税理士になることができました。
しかし、その受験期間の中で同じ科目を2年間連続で受験したにもかかわらず、不合格になる等の失敗をしています。その後、税理士試験に対する考え方を改めた結果、合格することができました。
上記のお悩みを解決するため、この記事は以下3点について説明します。
- 税理士試験と学歴との関係についてお伝えします。
- 税理士に転職する際の学歴の重要度についても解説します。
- 税理士を目指す人向けにおすすめの学部をお伝えします。
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税理士の学歴との関係について
税理士試験の受験資格について大卒はどれくらいいるの?
税理士試験を受験するための資格は次のいずれかを満たす必要がありますが、1か2に該当すれば高卒でも税理士になることは可能です。
- 実務経験が2年以上
- 全経上級や日商簿記1級に合格する
- 大卒(但し、経済学か法律学を1単位以上取得すること)
税理士試験を受けるための受験資格を得たい 4つの方法について解説
受験者の77.9%は大卒(経済学か法律学を1単位以上取得)であり、21.0%がそれ以外の方法で受験資格を獲得しています。
大卒以外の人は簿記の資格を取得して税理士試験の受験資格を得ることが多いです。
簿記の資格は、日商簿記1級取得が52%、全経上級が18%になります。
https://www.nta.go.jp/about/council/zeirishi/081209/35_3.htm
税理士試験は高学歴の人でないと合格できないの?
税理士試験は高学歴でなくても合格できます。
平成20年の情報ですが、大学卒業者は短大も含めると50.7%になります。
税理士試験の合格者の半分は大卒以外ということになります。
したがって、そもそも税理士の半数は大卒以外ですので、出身大学はあまり関係ないと思います。
私の周りの税理士の学歴
私の周りには、高学歴でなくても、税理士試験に合格した人は、たくさんいます。
ちなみに私は、愛知県の名城大学の理系を卒業しています。
次のサイトによると名城大学のランクはEであり、関東の大学でいうと日東駒専と同じレベルです。
https://f-ran.com/define/aichi/
私は税理士業界に入って10年以上経ちますが、税理士法人を2社経験しました。
同じ職場だった8人の税理士の学歴は、次のようになっております。
- Cランク 1人
- Dランク 1人
- Eランク 5人
- 高卒 1人
AランクおよびBランクの大学卒業者は一人もいませんでした。
税理士のような資格業は、実力がすべてです。
また、税法は毎年改正されるので、税理士は常に新しい法律を勉強しなければなりません。
過去の出身大学なんてどうでもいいというのが本音なんですよ。
税理士になるのにおすすめの学部は?
もし、あなたが高校生で、税理士になりたいと考えているなら、次の学部をおすすめします。
- 経済学部
- 法学部
- 商学部
経済学部と法学部をおすすめする理由については、税理士試験を受験するための資格として、法学か経済学の科目を1科目履修する必要があるからです。
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikaku/shikaku.htm
商学部を選んだのは、簿記の講義が多いので、簿記の資格を取得しやすいからです。
また、次の講義は、簿記と同様に実務で重要ですので、履修することをおすすめします。
- 民法
- 租税法
- 会社法
税理士事務所の就職面接では、学歴で落とされたりする
結論をいいますと、BIG4はよくわかりませんが、税理士法人に転職するために学歴は関係ありません。
※BIG4とは、デロイトなどの世界的に大きな4大会計事務所が、日本で設立した税理士法人のことです。
一般企業の離職率は14.6%ですが、会計事務所の従業員の勤続年数は10年といわれています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/19-2/dl/gaikyou.pdf
基本的には税理士の業界は、慢性的に人材が不足しております。
さらに、個人の確定申告および3月決算など業務量はとても多いです。
私が勤務している税理士法人でも人材は不足しており、継続的に募集をかけている状態です。
税理士法人の人材採用の優先順位は、次のようになります。
- 実務経験者
- 税理士試験 科目合格者
- 高学歴エリート
どの税理士法人も即戦力の人材が欲しいのです。
したがいまして、税理士法人に転職するためには、学歴よりも税理士試験の科目合格者や実務経験者であることが何より重要です。
【体験談あり】簿財に合格してから転職した方がいいの?税理士が解説
税理士の性格的な特徴について
税理士に向いている人の性格的な特徴は次のものです。
- わからないことを調べる習慣がある
- 自分の作成した申告書等を自分でチェックする習慣がある
- 勉強が好き
税理士に一番重要なことは、わからないことを調べる習慣です。
調べる媒体は、専門書や外部セミナーを受講します。
よく自分で調べることをしないで、何でも周りに聞く人がいますが、性格的に税理士に向いてないように思います。
サラリーマンの時は周りがいるから大丈夫かもしれませんが、独立・開業したら聞く人がいなくなります。
税理士試験に受からない人の特徴5選 業界9年の税理士が分析します
独立・開業するのに高学歴だと有利なの?
高学歴だと独立・開業するのに有利というわけではないです。
どちらかといえば、顧問先の社長と出身大学が同じの場合、共通の話題ができて取引につながります。
私の知り合いの税理士は、大学のOB会に参加して顧問先を増やしている方がいます。
社長を多く輩出しているような大学が出身大学の場合、OB会に参加するとビジネスにつながるかもしれません。
税理士が今から独立・開業するのは厳しいの?2つの廃業するリスクと対策を公開します
おさらい
最後までお読みいただき、ありがとうございました。