税理士転職

会計事務所を辞めたい理由を5つに厳選 退職後の進路を税理士が解説

2021年12月19日

「税理士事務所の所長と性格が合わない」

「税理士事務所の残業が多すぎて、税理士試験の勉強をする時間がない」

「税理士事務所の給与が低すぎるし、退職金も出ないので将来が不安」

というお悩みをかかえてませんか?

この記事では次の疑問にお答えします。

  • 税理士事務所を退職する人の理由はどんなもの?
  • 税理士事務所を退職した後の進路は?
  • 一般企業の経理職と税理士ではどっちを目指すべき?

私は、税理士の勉強を開始してから4年で税理士になることができました。

しかし、その受験期間の中で同じ科目を2年間連続で受験したにもかかわらず、不合格になる等の失敗をしています。その後、税理士試験に対する考え方を改めた結果、合格することができました。

上記のお悩みを解決するため、この記事は以下3点について説明します。

  • 税理士事務所を退職する人の退職理由を5つに厳選して解説します。
  • 税理士事務所を退職した後のおすすめの進路を紹介します。
  • 上場企業の経理職と税理士、これから時代は、どちらを目指すべきか解説します。

会計事務所を辞めたいブラックな理由を5つ厳選してみました

仕事が忙し過ぎて税理士試験の勉強をする時間がない

仕事が忙し過ぎて税理士試験の勉強をする時間がないから、定時で帰れる別の税理士事務所に転職する方は多いです。

私も2社の税理士法人に勤務してきましたが、働きながら税理士試験に合格した人はいずれかのケースが多かったです。

  • 入社前に受験に専念して4科目に合格している
  • 会計科目2科目に合格しており、入社後に税法1科目合格、科目免除制度を使って税理士登録

科目免除制度とは、大学院において税法に関する科目を一定単位修得し、かつ修士論文が認められることによって、税理士試験5科目のうち税法科目の2科目について、試験免除になる制度です。

https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/qa/qa06.htm

>>税理士試験【科目免除】どんな人が利用すべき?税理士が解説します

全く科目合格していない状態で、働きながら税理士試験に合格することは、とても難しいです。

毎日勉強することを習慣化する必要があります。

私は、次の時間は必ず勉強していました。

  • 朝5時から朝7時まで
  • お昼ご飯を食べた後、12時15分から13時まで
  • 夜20時から21時まで

私の税理士の先輩がこんなことを言ってました。

「仕事が忙し過ぎて、勉強時間が取れないから転職するという人がいるよね。でも、その人は朝ごはんも昼ごはんも晩ごはんも食べているよね」

「ご飯を食べる時間は必ず取っているのに、勉強時間が取れないのは仕事のせいではないよ」

これを初めて聞いたとき、そんなのこじつけじゃないかと思いましたが、よくよく考えてみると正にその通りです。

税理士試験の優先順位が低いところに置いているのですね。

結論として、税理士試験の勉強は習慣化が大切です。

周りの先輩に質問できない空気がある環境がきつい

周りの先輩が忙し過ぎて、仕事について聞きたいことがあるのに聞けるような雰囲気ではない場合、「どうしたらいいの?」と辞めたいと感じてしまいます。

特に会計事務所の繁忙期(3月決算の申告時期(5月)や確定申告時期(1月~3月)だと尚更です。

入社したばかりの新人が仕事について覚えなければならないことは次の2つがあります。

  • 税法の内容
  • 社内ルール

私は、税法の内容でわからないことがある場合、社内にある本を読んで調べていました。

先輩に聞けばすぐわかる内容を本で調べなければならないため、最初は時間がかかります。

本で調べる習慣ができれば、数年後には仕事面で大きく成長しているはずです。

社内ルールについては、本を読んで調べることができませんので、周りの人に聞くしかありません。

私は、パートさんに聞いたり、自分より年下で実務経験が少ない方に聞いていました。

会計事務所として、周りの同僚に対して思いやりのある職員が揃った事務所を目指したいですよね。

税理士事務所の所長と性格が合わない・尊敬できない

所長の税理士が癖の強い人で性格が歪んでいる場合、従業員は大変です。

ネットに投稿された質問を読むと「所長の税理士の性格が歪んでいて、従業員の嫌がることを言うし、気の弱いお客様には高圧的な態度を取るという」ことが書いてありました。

そんな事務所は今すぐ辞めた方がいいです。

私は、従業員数50人以上の税理士法人に勤務した経験がありますが、従業員数の少ない税理士事務所で勤めたくなかったからです。

税理士所長と相性が合わなかった場合、辞めるしかないからです。

それに比べて、従業員数が50人以上の税理士法人の代表者で性格が歪んでいるような人は少ないように思います。

税理士業界もサービス業です。

税理士事務所で所長に虐められている職員が顧問先に巡回している際にお客様に対して笑顔で最高のサービスができるとは思えません。

税理士事務所の所長は、従業員を大切にするべきです。

>>会計事務所の所長からパワハラを受けた場合は?税理士が3つの対策を伝えます

平均的に給与が低く、退職金がないので、将来が不安になった

地方の税理士事務所の場合、こういったケースがよくあるみたいです。

私の現職の税理士法人に最近入社した方の退職理由も、「給与が低く、将来が不安というものでした」

でもその気持ちはよくわかります。

この問題は、都会の税理士法人に転職することで解決する可能性が高いです。

実務経験が無く、中堅や大手の税理士法人に転職できない場合は、一時的に給与が安いブラックな税理士事務所に勤めるのは、仕方ないです。

さっさと実務経験をつけて中堅、大手の税理士法人に転職しましょう。

>>税理士の現実の年収はいくら?勤務税理士の私の年収をぶっちゃけます

安月給の割に仕事がハード

税理士業界の職員は、次のように、仕事が集中する時期があるため、一般企業に比べてハードです。

  • 3月決算の申告時期(5月) 
  • 個人の確定申告時期(1月~3月)
  • 年末調整(12月)

私は3月決算が一番しんどかったです。

売上高が500億円の顧問先を担当していたため、決算を組むために2か月かかったからです。

実際にGWは一日しか休むことができませんでした。

>>税理士補助はきつい?5年経験した税理士が仕事内容を解説します。

会計事務所を辞めたくなった時の対処法 感情で会社を辞める前に準備しておくこと

転職エージェントに登録して自分の市場価値を知る

会計事務所を辞めたくなった時の対処法として、自分の転職市場での価値を知っておくことが有効です。

会社で今すぐ辞めたいぐらい嫌なことがあったときでも、転職市場で自分の価値が今の年収よりも100万円高いということがわかっていれば精神的なダメージをあまり受けることなく、冷静でいられるはずです。

逆に、転職することで年収が下がることがわかっているならば、嫌なことがあっても我慢したり、人間関係をもっと上手になれるような本を読んだりするかもしれません。

自分の市場価値がわからないまま退職し、転職して年収が下がった後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することが一番良くないです。

転職エージェントに登録して一日だけエージェントの話を聞くことはとても簡単です。

次の記事で解説してます。

>>MS-Japanのホームページで詳細を見てみる

副業をして稼ぐ力を身につける

副業をして稼ぐ力を身につけることができれば人生における選択肢が広がります。

サラリーマンであれば、現在の会社を辞める場合に、転職活動をすることになります。

ところが、副業して稼ぐ力を身につけていれば、会社を辞めて独立・開業する選択肢が増えます。

また、会社で退職届を叩きつけたいほどの嫌なことがあったとき、副業で10万円稼げる人と副業をしていない人とでは、捉え方が全然違います。

副業で10万円稼げる人は会社で嫌なことがあっても「自分はいつでも独立できるからいいや」と冷静に見ることができます。

そして、会社であった嫌なことを副業で稼ぐためのエネルギーに変えることができます。

サラリーマンの方には副業を是非おすすめします。

税理士の副業はできるの? 選び方やメリット・デメリットを伝えます

会計事務所を辞めた後の進路

上場企業の経理職

税理士法人から上場企業の経理職へ転職するケースは多いです。

上場企業の平均年収は603万円になります。

https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210721_02.html

極端に言いますと、税理士法人で働いたとしても、税理士有資格者の「年収は、550万円から650万円といったところです。

税理士資格を取得するのを諦めて、上場企業の経理職へ転職した方が、年収が高くなる可能性が高いです。

また、上場企業によっては定時に帰れる会社も多いです。

上場企業の経理職へ転職するのは、いいことづくめなので、税理士資格を諦めた場合におすすめです。

顧問先に転職

私は、会計事務所を辞めた後、顧問先からオファーがある場合、転職することをおすすめしています。

顧問先に転職することのメリットは次です。

  • 給料が上がる可能性が高い
  • 顧問先の社長から信頼を得られているから転職先で仕事しやすい
  • 税理士試験の勉強から解放される

この中でも顧問先の社長から信頼を得られていることはとても重要です。

私の現職の税理士法人の職員だった方が顧問先へ転職したのですが、その方は自動車を持っていませんでした。

しかし、その方は顧問先の社長から信頼されていたこともあって、自動車もプレゼントされたみたいです。

給料も2倍になったみたいです。

顧問先からオファーがあった場合、顧問先への転職も検討してみてください

私が税理士法人を退職する理由 独立・開業するための経験を積みたかった

税理士資格を取得する最大のメリットは、独立・開業しやすいということです。

私は現職の税理士法人を2年後に退職すると決めています。

私は、現在の税理士法人に入社するときに、将来的には自分で独立・開業し、税理士事務所を経営することを決めていました。

今の税理士法人に転職した理由は、相続や事業承継を専門にした税理士事務所を開業したいと考えているので、相続税の申告に強い税理士法人で経験を積みたかったからです。

私はMSーJapanという転職エージェントに頼んで、相続税の申告に強い税理士法人を選んでもらいました。

MSーJapanを選んで良かったところは次になります。

  • 転職したい税理士法人へ過去に転職した人の大まかな年収を教えてもらえる
  • 離職率が異常に高い税理士法人を教えてもらえる
  • 資産税に強い等のその税理士法人の強みや特徴を教えてもらえる
  • 税理士法人の求める人物像や求めるスキルを教えてもらえる

あなたが将来的に独立・開業を考えているなら、税理士法人で修行する年数を最初に決めておくことをおすすめします。

あらかじめ、サラリーマンの期間を決めておかないと、何年経っても勤務税理士を続けることになってしまうからです。

人間は誰しも弱い部分があるので、サラリーマンを続けて安定した給料をもらう方を選んでしまいます。

>>MS-Japanのホームページで詳細を見てみる

おさらい

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人

税理士 林修平

2011年簿記論および財務諸表論合格
2014年消費税法合格
2017年税理士登録(大学院税法2科目免除)
2つの税理士法人に合計9年間勤務
過去に財産総額19億円の相続申告の経験あり
2022年9月から税理士事務所を開業

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